パパ魂(Twitter@Daddy_soul11)です。
いつも勉強お疲れ様です。
「一級建築士試験」の勉強におけるストレスマネジメントについて前回記事では「セルフエフィカシー(自己効力感)」についてご紹介しました。
ここでちょっと復習しましょうか。
毎日勉強することは大事ですが、ご自身の健康を保つことが勉強においてもパフォーマンスを発揮するために必要なスキルであり、重要なのがストレスマネジメントであること。
ストレスマネジメントとして「セルフエフィカシー」を高めると困難な問題やトラブルにも対処できたり、立ち向かうことができるようになるという内容でした。
続いて今回はストレスマネジメント「首尾一貫感覚(SOC)」についてご紹介します。
本記事で伝えたいこと
-
- ストレスマネジメント『首尾一貫感覚(SOC)』を育てよう
- ストレスに対処し適応できる力を身に付けよう
- ストレス状況を切り抜ける武器を持とう!
本記事を読んでほしい人
-
- 勉強のストレスを減らしたい
- 難関資格の勉強がうまくいかない
ストレスマネジメントとは
まず、おさらいとして「ストレスマネジメント」についてです。
ストレスマネジメント
ストレスに対処し、上手に付き合っていくための方法や考え方のこと。
ご自身のストレス対処方法を知ることで心身の健康を保つことに繋がります。
そのためには、様々な方法やスキルを活用してストレス状態をコントロールすることです。
首尾一貫感覚(SOC)とは
首尾一貫感覚(SOC)
- 把握可能感
- 処理可能感
- 有意味感
これら3つの感覚を指します。
この「首尾一貫感覚」、いわゆる”ストレスに対処し適応できる力”というものは、ユダヤ系アメリカ人の医療社会学者であるアーロン・アントノフスキー博士が提唱したものだそうです。
SOC(ストレスに対処し適応できる力)= Sense of coherence
アーロン・アントノフスキー(医療社会学者)
この「SOC」というものは先ほど述べましたように大きく3つの”感覚”から成り立ちます。
どういう感覚なのか、具体的に説明していきます。
把握可能感
自分の置かれている状況や今後の展開が、ある程度予測できる、理解できると感じる感覚のことを言います。
処理可能感
自分に対して困難が降りかかっても対処できる、「何とかなる」、「何とかやっていける」と思える感覚です。
有意味感
自分の人生に起こるどんなことにも意味があると感じる感覚です。
3つの感覚がもたらす効果
では、この3つの感覚にどんな効果があるのでしょうか。
把握可能感・・・「できる」
処理可能感・・・「やれる」
有意味感・・・・「わかる」
ここでは、資格勉強を例えてみましょう。
勉強が思ったよりもうまく進まず、周りに遅れを取ってしまった!と感じたときこそ、周りの人たちはどんな工夫をしているのだろうと客観的に現状を把握し、「自分も見習ってやってみよう」と考えることができれば、不安は少なくて済むでしょう。
この状態こそが「把握可能感」が高い状態です。
そこから、勉強計画を立て直したり、見通しが立てば「うまくやれそうだ」という気持ちから「処理可能感」も高まってくるのです。
こういった経験が自信となり、たとえ仕事や勉強でストレスフルな出来事が起こったとしても、自分にとって意味のあることとして捉えることができれば、そこから「有意味感」が高まり、乗り越える力を身に付けることができるのです。
このように3つの感覚が、それぞれが影響し合っていることがよくわかります。
強制収容所を生き抜いた人々の感覚
先ほど述べた3つの感覚、「首尾一貫感覚」というものは、第二次世界大戦時、アウシュビッツに収容されるなど過酷な状況を経験したにも関わらず、生き抜き、その後も健康に過ごした人たちに共通して見られた感覚だそうです。
ストレス状況下を耐え抜く力のある人には、この「首尾一貫感覚」があると言われています。
ストレスフルな勉強生活だからこそ「首尾一貫感覚」を育てよう!
「一級建築士試験」(特に二次試験の製図)は他の国家資格試験でも類を見ない非常に特殊な試験であり、想像を絶するほど過酷な試験でもあります。
・寸暇を惜しんで勉強しなければならない
・睡眠時間を削らなければならない
・全く遊べない
・家族、恋人、友人との時間を犠牲にしなければならない
このように人生の一部を勉強時間に注ぎ込まなければなりません。
毎日勉強を続けていく中、仕事や家庭の都合で勉強スケジュールが上手くいかないこともたくさんありますし、ネガティブ思考に陥りやすくなります。
そんなときこそ、「自分はうまくできる」という『自信』をつけていくことが、勉強だけでなく仕事上でも健康上でも大切ではないでしょうか。
ストレスフルな状況をこのように捉えることはなかなか簡単なことではありませんが、この「首尾一貫感覚(SOC)」を育てていく(養っていく)ことが、今後の自分のストレス状況を切り抜ける武器になると思います。
まとめ
「首尾一貫感覚(SOC)」を育てよう
- 「首尾一貫感覚(SOC)」=3つの感覚「把握可能感」「処理可能感」「有意味感」
- 「首尾一貫感覚(SOC)」を育ててストレスに対処し適応できる力を身に付けよう!
- 「首尾一貫感覚(SOC)」でストレス状況を切り抜ける武器を持とう!
社会環境の大きな変化とともに誰でもストレスマネジメントが必要な時代になっています。
ご自身のストレスマネジメントはいかがでしょうか。
僕は「一級建築士試験」1回目の学科試験では、マークミス1点差で落ちたり、台風の影響で製図試験が延期になったり、と自分の思う通りに物事が進みませんでした。
ストレスなんか、半端ないほどすごかったです。。
こんなときこそ、「首尾一貫感覚(SOC)」を意識してリスタートしてきたので「一級建築士試験」に合格することができたと思っています。
本記事を読んでみて自分には「首尾一貫感覚(SOC)」があまり身に付いていないな、と感じた方は今日から意識して行動してみてはいかがでしょうか。