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一級建築士試験|過去問題集はどれを買うべき?過去問セレクト7 or 過去問題集チャレンジ7【オススメの過去問題集】

注意事項

[2022年12月4日時点]

2022年2月の本記事作成時は、令和4年度版(2022年)の総合資格学院「過去問スーパー7」が販売中止になり後継本「過去問セレクト7」が発売されたため、日建学院の「過去問題集チャレンジ7」をお勧めしておりました。

令和5年度版(2023年)より「過去問スーパー7」が販売再開されることになりましたのでこちらを購入されることをお勧めします

本記事の内容は、2023年12月時点で古い情報になりますので参考程度にお読み下さい

 

「一級建築士試験」学科試験対策として市販されている過去問題集で総合資格学院の「過去問スーパー7」と日建学院の「過去問題集チャレンジ7」がありますね。

当ブログでは、総合資格学院の「過去問スーパー7」をオススメしておりました…

が、残念ながら2021年をもって廃版になったようです

※廃版ではなく販売中止でした。令和5年度版(2023年)より販売再開されております。

2022年2月に後継本「過去問セレクト7」が発売されました。

 

  • 後継本「過去問セレクト7」は今までの「過去問スーパー7」と何が違うのか?
  • 日建学院の「過去問題集チャレンジ7」どっちを買えば良い?
  • 市販の過去問題集はどれがオススメ?

悩みますよね…

そこで本記事では、後継本「過去問セレクト7」を含め、それぞれの過去問題集のメリットデメリットについてまとめました。

購入の参考になれば幸いです。

本記事で伝えたいこと

    • 過去問題集のメリットデメリット
    • これからは日建学院「過去問題集チャレンジ7」一択!
    • 総合資格学院の「過去問セレクト7」はオススメできない

本記事を読んでほしい人

    • 「一級建築士試験」学科試験を受ける方
    • 過去問題集のメリットデメリットを知りたい方
    • どの過去問題集を買えば良いのか知りたい方

 

 

留意事項

本記事では著作権の関係で書籍の内容は掲載しておりません。

書籍の内容については、書店にて直接ご確認ください。

 

旧版「過去問スーパー7」のメリット・デメリット

現在は廃版になってしまいましたが、旧版「過去問スーパー7」のメリット・デメリットについてご紹介します。

受験生の時によく使っていたので「過去問スーパー7」の良さは熟知しています

特徴

  • 過去7年分の本試験問題875問を収録
  • 科目の総合難易度をA〜Eの5段階で表示
  • 各問題にも難易度を3段階(★★★)で表示
  • 最新の法改正・基準改訂に対応

メリット

  • 解説ページの正誤箇所に下線が引いてあるので視認性が高い
  • A5サイズとコンパクトなので持ち運びやすい
  • 年度別に問題・解説セット裁断しやすい
  • 各年度の合格基準点、合格率、難易度などの分析データ
  • 現状の実力を把握できる

正解肢だけでなく、その他の選択肢の解説も図表等で具体的に記載されています。

また正誤箇所に下線が引かれているのでパッとひと目でどこが間違っているのか、すぐわかります。

A5コンパクトサイズなので持ち運びやすくて良かったです。

サイズ感については、下図を参考ください。

 

また、年度ごとに問題・解説ページが分けられているので年度別に裁断しやすいです。

年度別に裁断しておくことで例えば、今日は平成29年度の試験問題を解く!と決めたら、平成29年度の問題・解説ページだけ持ち運べます。

最後に分析データ、特に合格基準点が掲載されているのがポイントですね。

初めて当年度の試験問題を解いたときの点数と比較して現状の実力を把握できます。

そこから苦手分野の確認もできます。

 

デメリット

  • 問題の最後ページ裏から解説ページに続くため、答えが見えてしまう
  • 裁断するときに問題ページと解説ページを切り分けることができない
  • コンパクトサイズなのでやや文字が小さい

年度別に問題と解説ページがセットされているため、「施工」問題の最後ページ裏から解説ページになっています。

解説ページ1枚目は5科目の解答番号(正解肢)一覧になっているので「施工」問題の最後ページを見る時は凝視しないように気をつける必要があります。(薄っすらとページ裏の解答番号が見えてしまいます…)

また、問題の最後ページと解説の最初ページが1枚にまとめられているため、裁断で切り分けることができません。

僕の場合、年度別に問題・解説セットで切り分けたかったので全然問題なかったですね

 

あとは、A5サイズなので文字が小さいです。老眼の人にはなかなか辛いかも…

これらに関しては、個人の許容範囲次第でしょうか。

 

「過去問題集チャレンジ7」のメリット・デメリット

現在も出版されている日建学院の「過去問題集チャレンジ7」についてです。

特徴

  • 過去7年分の本試験問題875問を収録
  • 最新の法改正・基準改訂に対応

メリット

  • B5サイズで文字が見やすい
  • 問題ページと解説ページが分かれている

A5サイズの「過去問スーパー7」と比べてB5サイズなので文字が大きくて見やすいです。

また、問題ページと解説ページを切り分けたい方にとってはきれいに裁断できるのもポイントです。

 

デメリット

  • 解説の正誤箇所に下線が無い
  • 分析データが掲載されていない
  • 年度別に裁断できない

解説の正誤箇所に下線が無いのが一番、惜しいところです。下線があれば、完璧なのに。

ぱっと解説内容を読んでみてどこが間違っているのか、ひと目で分からないので不便です。

特に初受験生の方にとっては、正誤箇所を把握するのに時間がかかります。

その分、勉強効率が下がってしまうのがデメリットですね。

 

また、「過去問スーパー7」のように年度別の分析データ(合格基準点・合格率など)が掲載されていません。

とはいえ、ネットで調べれば、情報が出てきますのでそこはあまり気にしなくて良いでしょう。

各年度の問題ページに合格基準点、合格率をメモしておけば良いですしね

 

あとは7年分全て問題ページと解説ページが分かれているので年度別に問題・解説裁断して持ち運ぶことができません。

総合資格学院の「過去問スーパー7」と比べてコンテンツ内容が少々足りないという感じでしょうか。

これでも過去問題集としての機能は、十分あります。

 

後継本「過去問セレクト7」とは?

続けて2022年2月に発売された後継本過去問セレクト7」についてです。

特徴

  • 過去問7年から厳選した625問を掲載
  • 新傾向問題を収録
  • 記述式問題を収録(添削サービス付き)

※総合資格学院 出版サイト商品ページより引用

 

「過去問セレクト7」のメリット・デメリット

メリット

  • (特になし)

過去問セレクト7」の内容をざっくり見てみましたが、コレ!といったメリットが見当たりませんでした。

最新技術、社会情勢、法改正を反映した新傾向問題が収録されていますが、はっきり言って不要です。

個人的に新傾向問題の対策はメリットに感じません

別記事でも伝えていますように新傾向問題よりも過去問を攻略出来ない限り、この試験において「合格」することは厳しいです。

記述式問題不要です。

製図試験の記述対策ならまだわかりますが、学科試験はマークシート式試験なのになぜ記述式問題を収録するのか意味が分かりません

添削サービスもまた意味が分かりません。何のために添削するのでしょうか。

添削依頼をする時間も返送待ち時間もかかりますし、はっきり言って時間の無駄です。

添削依頼から個人情報を集めるのが狙いでは?と思ってしまいますね。

営業勧誘の電話がたくさんかかってきそう…

 

デメリット

  • 試験形式になっていない
  • 本試験を想定した勉強ができない
  • 現状の実力が把握できない
  • 解説が正解肢(☓問題)だけ(他枝の解説が無い

さすがに改悪が酷すぎて開いた口が塞がりませんでした。。

総合資格学院さん、本当にゴメンナサイ。

厳しく言わせていただきますが、本当に売る気あるのか?と思ってしまうほど酷い内容でした。

まず、過去問題集を使う目的としては、各科目の時間配分確認も含め、本試験を想定した試験形式の勉強をすることです。

また、各年度ごとに合格基準点が設定されており、過去の本試験問題を解くことで点数から現状の実力を把握することが大切です。

しかし、「過去問セレクト7」は過去問7年から625問をセレクト=選定されているため、本試験を想定した勉強ができません

現状実力を把握することもできません

 

最後に4つ目、解説が正解肢しか無いのはあり得ないです。

 

解説の重要性

本試験で過去問から再出題される場合、他の枝から出題されるパターンが多いのです。

例として以下の問題の枝2が答えだとします。

この場合、正解肢(枝2)の解説だけ目を通してしまいがちですが、他の枝(1、3、4)の解説も大事です。

〔No. XX〕 〇〇に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.〇〇は・・・である。

2.△△は・・・である。

3.□□は・・・ではない。

4.××は・・・ではない。

 

ここで過去問から再出題される場合、他の枝から出題されるパターンが多いです。

イメージとしては、下記のように過去問では正解だったのに、今年は不正解に入れ替わっていた

(過去問では枝2が答えだったのに、今年は枝3が答えになっていた)

こういう問題が結構あります。

〔No. XX〕 〇〇に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.〇〇は・・・である。

2.△△は・・・ではない

3.□□は・・・である

4.××は・・・ではない。

問題の語尾を入れ替えただけなのに過去問に慣れすぎてしまうと引っかかってしまうんですよね

 

この出題パターンに対処するためにも、過去問は正解肢の解説だけでなく他の枝の解説もきちんと理解することが重要です。

なのに「過去問セレクト7」が正解肢の解説しかないのはあり得ないのです。論外です…。

 

厳選問題との違いがイマイチよくわからない

最後に今回の「過去問セレクト7」出版に関して疑問があります。

総合資格学院からは「過去問セレクト7」の他、「厳選問題集」も出版しています。

こちらは重要問題を分野別に500問を選出、最新試験問題が125問、合わせて625問の構成になっています。

過去問セレクト7」も過去7年分から625問を選出した内容です。

表紙を比べてみました。

過去問セレクト7

厳選問題集500+125

うーん正直、この2冊の違いがイマイチよくわからないのです…。

厳選問題集」の方は重要問題から選出しているので「過去問セレクト7」との違いは重要度の割合だけでしょうか?

それにしても「厳選問題集」があるのになぜ似たような厳選パターンの「過去問セレクト7」を出版したのでしょうか。その目的が分かりません。

この2冊のうち、どれを買えばいいのか私でも分かりません。(その前に買いませんけどね)

 

これからは日建学院「過去問題集チャレンジ7」一択!

今までは、解説ページの見やすさ、わかり易さで「過去問スーパー7」が断然オススメだったのですが、残念ながら廃版になってしまったので…

 

今後は、日建学院の過去問題集チャレンジ7一択 になります。

 

後継本の「過去問セレクト7」に関しては、先述しましたように解説ページのコンテンツ不足、試験形式の勉強ができませんのでオススメできません

 

余談|なぜ「過去問スーパー7」が販売中止に??

過去問スーパー7」ですが、Amazon商品ページに令和4年度版が ”2021年12月6日に発売予定” と記載されていました。

今回も例年通り12月に発売されると思っていたのですが突然、諸事情により販売中止になったのです。

表紙デサインも用意されていたのに販売中止はとても驚きました。

なぜ販売中止になったのか、部外者の僕は知る由もないですが、あちら側には色んな事情があるんでしょうね。。。

 

Twitterでこんなツイートがありました。

従来の「過去問スーパー7」の良さを知っている人にとってはとても残念ですよね…。

もしかしたら、今回の販売停止は受講生を増やすための施策かもしれませんね…

 

まとめ

以上、過去問題集のメリットデメリットについてご紹介しました。

過去問題集を購入する際の参考になれば幸いです。

まとめ

  • 過去問題集を買うなら日建学院の「過去問題集チャレンジ7一択
  • 総合資格学院の「過去問セレクト7」はオススメできない

 

 

「過去問スーパー7」を出版再開してほしい!

当ブログでも今まで「過去問スーパー7」を勧めていましたし、良本だっただけに今回の改悪はとても残念に思います。

総合資格学院さんには、是非とも「過去問スーパー7」の出版再開を検討していただきたいものです。

※令和5年度版(2023年)より販売再開されております。

 

「過去問題集チャレンジ7」は解説ページを改善すれば完璧!

試験形式の過去問題集が日建学院の「過去問題集チャレンジ7」だけなので今の仕様を維持してほしいですね。

もっと贅沢を言うなら、解説ページの正誤箇所に下線を引いてほしい!それだけで完璧になるんです!!

そしたらもっと「過去問題集チャレンジ7」を推すのになぁ〜笑

日建学院さん、どうかご一考ください。

 

「一級建築士試験」学科試験の勉強方法については下記記事で紹介しています。

一級建築士試験|これなら学科試験に合格できる!オススメの勉強方法【令和5年度版(2023年受験)】

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