どうも、パパ魂(Twitter@Daddy_soul11)です。
前回の記事では、「一級建築士試験」学科試験に合格するためのオススメの勉強方法についてご紹介しました。
今回は「過去問の解き方」と「復習方法」についてご紹介します。
本記事で伝えたいこと
-
- 「オリジナル解答用紙」を活用した勉強方法
- 過去問の解き方
- 復習方法
- 復習ポイント
- 本試験直前の1ヶ月間で取り組むこと
本記事を読んでほしい人
-
- 学科試験の勉強方法がわからない
- 過去問の解き方がわからない
- 復習方法がわからない
- 復習のタイミングが掴めない
本記事の信ぴょう性
-
- 師匠ビリケツくんの勉強方法「東大式一極集中!」で学科試験に合格!
- 「オリジナル解答用紙」を活用した勉強方法を編み出し、学科試験に合格!
受験1年目の学科試験は独学で挑み、自己採点で合格したものの、マークミスで落ちました。
1度、学科試験に落ちたからこそ、1年目の反省を活かして受験2年目は「失敗しない!正しい勉強方法」で過去問を攻略し、学科試験を仕留めました!
本記事では「失敗しない!正しい勉強方法」の内容に触れていきますので是非ご覧ください。
オリジナル解答用紙を活用しよう!
僕が作成したオリジナル解答用紙を公開します。
リンク設定(アンダーライン表示部分)していますのでクリックすると別タブでPDFファイルが表示されます。
資格学校の問題集、復習用、過去問7、それぞれの解答用紙(PDFファイル)がありますので必要な枚数分を印刷してご活用していただければと思います。
令和3年度以降の問題集に対応した最新のオリジナル解答用紙を作成しましたのでこちらよりダウンロードしてご活用ください▼
-
一級建築士試験|勉強効率化!オリジナル解答用紙を活用しよう
続きを見る
なぜ、オリジナル解答用紙を活用するのか。
それは、自分の学習(理解)状況を記録するためであり、復習の範囲を把握するためです!
このオリジナル解答用紙でなくても、自分の好きな解答用紙をアレンジして作成していただいても結構です。
大事なのは常に学習(理解)状況を記録することです。
ノートでも構いませんが、なるべく1枚のプリント形式で記録していくことをオススメします。
必要なのは最新の学習記録です。
ノートだと過去の学習記録も混ざってしまいますので余計な情報を省くことが望ましいです。
ただ、モチベーション維持のために学習記録の紙を残しておくのは良いと思います。
特に本試験の前日になると、これまでの学習記録の紙がお守りみたいなものになりますよ。笑
(お守りについては後述します)
オリジナル解答用紙をどのように活用するのか、順に説明しますね。
「総合資格学院 問題集」解答用紙
資格学校の問題集は各分野ごとにまとめられており、科目によっては「300問」以上あったりします。
といっても各科目ごとに作成するのは面倒なので収録問題数が一番多い「法規」「構造」問題集に合わせて解答用紙を作成しました。
解答用紙を自作する場合、令和2年度の問題集であれば、〈30問×11年=330問(平成21〜令和元年)〉が収録されていますので330問分の解答欄を作成すればいいでしょう。
僕の場合、平成31年度の問題集を使っていたので旧試験の平成20年度(1問5枝/法規・構造25問)が含まれているため、オリジナル解答用紙は〈5枝・325問〉になっています。
令和2年度の問題集を使っている方は解答用紙PDF2ページ目の空き欄に〈326〜330問〉を追加していただければと思います。
「復習用」解答用紙
資格学校の「問題集」で理解できていない、不正解だった問題、苦手分野を絞って復習するための解答用紙です。
特に本試験前のラストスパートでは、この解答用紙が大活躍します。
「過去問7」解答用紙
総合資格学院の「過去問スーパー7」、または日建学院の「過去問題集チャレンジ7」は、本試験形式と同様〈125問×7年分〉が収録されていますので年単位(125問)で解答用紙を作成しました。
参考
「過去問スーパー7」「過去問題集チャレンジ7」
過去問7年分、875問を収録した問題集です。
オリジナル解答用紙の使い方
自分の答え → 「答」欄に記入
不正解 → 正解の番号を「誤」欄に記入
理解状況の記号、復習するべき枝番号 → 「復習」欄に記入
理解状況の記号
記号 | 定 義 |
◎ | 完璧に理解できている |
○ | 現時点では答えられるけど、忘れそう! |
△ | 何となく答えられているけど、すぐ忘れそう/まだ理解していない |
▲ | まぐれで正解/理解していない/覚えていない |
× | 不正解 |
現時点の理解状況について記号を復習欄に記録します。
理解状況の他、理解できていない枝、要暗記の解説内容があれば、その枝番号を復習欄に記録します。
記入例
「1 ▲」「3 △」
「2 数字暗記」「4 用語カクニン」
※ 解説で暗記すべき内容があれば、後で復習するためにコメントを記入しておきます
※ コメントが復習欄に納まらない場合は解答用紙の余白部分に書くか、裏に書いておけばいいでしょう(ノートにまとめない!)
ポイント
理解状況、枝の番号、コメントを記録しておくことで後で復習するときにどれを重点に取り組めば良いのか、把握できます。
要するに復習しやすくするための工夫が重要なのです。
過去問を解く順番
前回の記事でも挙げましたが、もう一度、過去問を解く順番について確認しましょう。
過去問を解くときは、以下の順番に各科目を攻略していくことをオススメします。
これはビリケツくんが推奨する順番でもあり、私が実践して学習効果を実感したものです。
攻略ポイント
「法規」→「施工」→「計画」→「環境」→「構造」
具体的にどのように1科目ずつ過去問を解いていくのか、説明しますね。
過去問の解き方
初めて過去問を解き始めるときは、以下の順番に解いてみてください。
- 過去問を読む(2周)
- 問題を解く(3周)
- 問題集を解く(4周目〜)
- 復習の準備
- 次の科目+復習
過去問を読む(2周)
まずは、テキスト(教科書)を見ずに過去問を読んでいきます。
解説(答え)を見ながら、問題を1問1枝、1つずつ確認してみてください。
このとき、自分で考えながら解く必要はありません。
勉強を始めたばかりの状態で考えながら解いてもほとんど理解できないと思います。
考えるだけ時間の無駄なのでただ読んで『この問題はこういう答えなのかぁ〜』という感覚で十分です。
これを2周繰り返してください
ポイント
最初は何も考えないで ”読む” 感覚で取り組んでください。
いきなり考えることから始めると内容が難しく、挫折したり勉強が続かなくなりますので要注意です。
問題を解く(3周)
過去問を2周読んだら、今度は解説(答え)を見ないで実際に問題を解きます。
ここからは考えながら解いていくことになりますのでオリジナル解答用紙を活用していきます。
次の手順で問題を解いてみてください。
- 10問セットで問題を解く
- 10問解き終わったら答え合わせをする
- 10問全ての解説を読む
- 理解状況(記号)を解答用紙に記録する
現時点の理解状況に応じて下記記号を記録してください。
記号 | 定 義 |
◎ | 完璧に理解できている |
○ | 現時点では答えられるけど、忘れそう! |
△ | 何となく答えられているけど、すぐ忘れそう/まだ理解していない |
▲ | まぐれで正解/理解していない/覚えていない |
× | 不正解 |
ポイント1
まだ理解できていない、分からないところがたくさんあると思いますが、気にしなくて大丈夫です。
1問1枝ずつ問題を見てどの部分が問題として問われているのか、考えなから解いていくことがポイントです!
誤りの解説だけ読むのではなく他の枝の解説もしっかり読みましょう。
当然、この時点でまだ完璧に理解できていないので「△」「▲」「×」が多いと思います。
それはそれで全く問題ありません。
一番大事なのは自分がどの分野が理解できていないのか把握することです。
これを全問3周繰り返し問題を解いて理解状況を記録してください。
ポイント2
3周解き終えたら終えたら「▲」「×」の問題番号を赤マーカー等で塗りつぶしておくと良いでしょう。
塗りつぶして解答用紙を眺めるとどの分野が苦手なのか、一目瞭然です!
問題集を解く(4周目〜)
問題集を3回解き終えたら、4周目に進めます。
ここから「復習用」解答用紙を使います。
問題集3周目の理解状況「△」「▲」「×」に絞ってこれらの問題番号を解答用紙〈No.〉欄に記入してください。
4周目以降の解き方は次のように取り組んでいきます。
- 20問セットで問題を解く
- 20問解き終わったら答え合わせをする
- 20問全ての解説を読む
- 理解状況(記号)を解答用紙に記録する
4周目はテンポ早く20問セットで解いていきましょう。
4周目となると理解度も高まっていると思いますので問題を解くスピードも早くなり、あっという間に終わります。
この時点で「▲」「×」が少しずつ減っていき、「○」「△」が増えていくと思います。
ポイント
この時点で理解状況の記録は簡単に「◎:完璧に理解できている」を付けないほうが良いでしょう。
問題集4周目となると記憶が鮮明であるため、理解できていると勘違いするかもしれません。
1〜2ヶ月後になるとほぼ忘れます。
せめて「○:現時点では答えられるけど、忘れそう!」程度に留めておきましょう。
本試験では過去出題の内容を一部変えて再出題されますので問題の解説は全て理解・暗記しておくべきです。
問題集4周目が終わったら次の科目へ進めます。
どんどん次ステップへ進めたほうが良いので多少の不安が残っていても4周目が終わったら一旦、ここで区切りを付けましょう。
復習の準備
次ステップへ進める前に問題集4周目の理解状況「△」「▲」「×」に絞ってこれらの問題番号を「復習用」解答用紙〈No.〉欄に記入してください。
大事なのはいつでもすぐ復習に取り掛かれるように常に準備しておくことです。
2つ目の科目+復習
2つ目の科目も同様の手順で〈過去問を読む(2周)〉から取り組んでください。
その合間に復習時間も組み込んでいきます。
昼休み等の時間を復習タイムとして取り組んでいけばいいでしょう。
僕の学習スケジュールについては別記事で紹介しますね。
過去問を解いて全て記録するべし!
5科目全て以下の順に全ての問題・枝の理解状況が「◎」になるまでひたすら解きます!
攻略ポイント
「法規」→「施工」→「計画」→「環境」→「構造」
大事なことなので繰り返します。
過去問を解いて理解状況を全て記録するべし!
復習ポイント
意識して頂きたいことは効率よく復習をすることです。
間違っても拘ったノート作りはしないでくださいね。時間が勿体ないです。
僕が実践した復習ポイントを紹介したいと思います。
付箋を活用するべし
よく間違える問題、理解できていない解説内容、全て問題集に付箋を貼っておきましょう。
復習タイムのときに付箋の部分を開いて繰り返し確認してください。
付箋を活用した勉強方法については下記記事にまとめています。
-
付箋を活用した勉強法で難関資格「一級建築士試験」に合格!【トリアージ・テクニック】
続きを見る
ポイント
徐々に付箋の数を減らしていくことを目標にすれば、学習モチベーションの維持ができますね。
スマホ写真を活用するべし
覚えられない数字や用語、よく間違える問題・解説についてはスマホの写真を活用すればいいのです。
スマホで写真を撮って科目別にアルバムを作成します。
[例]アルバム名
・計画(作品集・数字・用語)
・環境(数字・単位・公式)
・法規(用語の定義・高さ制限)
・構造(用語・文章問題)
・施工(用語・施工方法・数字)
こんな感じで5科目の各分野ごとにアルバムを作成して覚えられない数字などの解説を写真撮って保存します。
トイレや電車待ち時間などのスキマ時間にサクッとスマホを見て復習をしましょう。
ポイント
写真を撮る際、問題・解説の順にセットして撮りましょう。
セットして撮れば、指で「←:左フリック」「→:右フリック」で問題と解説を交互に確認しながら復習ができます。
アルバム&フリック方法で効率よく学習できます。
スキマ時間を有効に活用するにはスマホ活用(写真アルバム)がオススメ!
本試験直前の1ヶ月間
本試験1ヶ月前に入りましたら、5科目の総仕上げ期間です。
まだ攻略していない部分があっても一旦、ここで区切りを付けましょう。
過去問15年分を全て解き直す
「問題集」 「問題集(スーパー7/チャレンジ7)用」の解答用紙を使って全ての問題を解き直していきます。
ここでも理解状況(記号)を記録していきましょう。
時間が限られていますので忘れてしまった問題に躓いても気にせず、テンポ良くどんどん問題を解きましょう!
ラストスパート
最後の追い込みです。
ここは「復習用」解答用紙を活用して仕上げていきましょう!
ポイント
本試験直前なので全ての問題・枝の理解状況を「◎」にする!という意識を持って取り組んでください。
理解状況「△」「▲」「×」は絶対残してはだめですよ!
全て「◎」にできなかったら学科突破は無い!というぐらいの危機感を持ってください!
受験2年目の成果
学科試験の前日に撮った記念写真です。笑
過去問オンリーでひたすら解きまくっていましたので最終的にこのボリュームになりました。
もはや束になっているし。
何枚分あるのか、数えておけばよかったなぁ…
合格した後は流石に必要ないので捨ててしまいました。
ここまで徹底的に過去問を解いたからこそ、学科試験に合格することができたのです。
試験前日となると不安な気持ちが一気に襲ってきて落ち着かなくなります。
そんなときにこの解答用紙の束を見て、
『これだけやったんだ!大丈夫!勝てる!!』と自己暗示をかけていました。笑
これだけ解けば、自信に繋がりますよね。
当然、本番に強くなるわけですから、この状態まで仕上げることが重要ですね。
まとめ
ここでもう一度、オリジナル解答用紙を活用した過去問の解き方・復習ポイントをおさらいしましょう。
- テキスト(教科書)を見ないで過去問を読む(2周)
- 問題を解く(3周)
- 問題を解く(4周目〜)
- 復習の準備
- 次の科目+復習で5科目全て攻略する
- 本試験直前の1ヶ月間で過去問15年分を全て解き直す
復習ポイント
- 付箋を活用するべし
- スマホ写真(アルバム&フリック方法)を活用するべし
これまでの記事で何度も伝えていますが、
「一級建築士試験」学科試験の勉強において大事なことは過去問を繰り返し何度も解くことです。
何より「反復」が重要です!
そのためにも理解状況を記録して徹底的に復習することが学科突破の攻略ポイントになります。
本記事の内容が勉強のヒントになれば幸いです。