2017年から約2年半の受験勉強を経て、令和元年「一級建築士試験」に合格し、2020年3月から晴れて一級建築士となりました。
仕事、結婚、育児、2児の父親として紆余曲折を経て…30代前半にしてようやく取得です。
取得年齢としては、早くも遅くもなく普通ですね。
この「一級建築士試験」、特に二次試験の「設計製図の試験」は他の国家資格試験でも類を見ない非常に特殊な試験であり、想像を絶するほど過酷な試験でもあります。
・寸暇を惜しんで勉強しなければならない
・睡眠時間を削らなければならない
・全く遊べない
まだまだあります。笑
文章では表現しきれないほどの辛さがたくさんあるんですよね、、、。
人生においてもこれ以上はない、この試練を乗り越えた今だからこそ、言えることがあります。
まず、この試験において学歴・業種・職種は一切関係ありません。
一番大事なのは…
・絶対合格する!という揺るぎない「気持ち」
・正しい勉強方法で真摯に取り組む「姿勢」
この2点だけです。
頭の良し悪しなんて関係ないのです。
「正しい」勉強方法を実践した上で「気持ち」を切らさず!
取り組む「姿勢」を崩さず!
最後まで維持できた人が合格できる試験です。
一見、簡単に見えますが、実際となると継続していくことはなかなか難しいものです。
僕は師匠ビリケツくんに出会ったことで学科・製図試験の「正しい勉強方法」を教わりました。
そのおかげで製図試験を1発で合格できたと思っています。
これから受験体験をいくつか紹介していきますので1人の合格者として僕の体験が受験生のヒントになれば幸いです。
体験談1発目の本記事では、『受験を決意したきっかけ』と『師匠ビリケツくんとの出会い』についてご紹介したいと思います!
以下の内容は個人的な背景となりますが、合格の原動力となった「気持ち」と「姿勢」
この2つの『信条』に繋がっていますので是非、最後までお読みいただければ幸いです。
「一級建築士試験」受験成績
まず、僕の受験成績です。
初受験:2018年
学科:独学 90点 不合格(合格基準91点)
2年目:2019年
学科:通学 合格(合格基準97点)
製図:通学 合格
[1年目 学科試験結果(不合格)]
[2年目 学科試験結果(合格)]
[2年目 設計製図試験結果(合格)]
受験1年目は独学で挑戦しました。
自己採点91点だったのですが、マークミスで90点。
マークミスほどの間抜けなミスは哀れですよ…泣
更に、合格基準点の上方修正(90点→91点)で不合格です。
例年の基準点は90点。
相対試験なのでその年の受験生レベルが高いと合格率の調整のため、基準点の上方修正が入ることもあります。
理不尽だし、嫌な試験ですよね。。。
製図試験に向けて予備校に通って毎日深夜まで猛勉強していた矢先に学科不合格。
マークミス1点でも例年であれば、90点で合格なのに基準点の上方修正で不合格…
こんな仕打ち、ありますか?笑
人生の中でもショックの大きさはこの時が一番です。
製図講座の途中離脱は精神的にも辛かったですね。
たかが1点、されど1点!
これほど1点の重みを味わったのは人生でこの時が初めてです。
何もかも放り投げたくなりましたが、今思えば良い経験でした。
1年目の序盤はビリケツくんから教わった「正しい勉強方法」を実践して順調だったのですが、学科試験直前に不安から謎の迷走に陥り、一気に勉強リズムが狂ってしまいました。
これが「姿勢」を崩した最大の要因です。
一級建築士試験の勉強で「唯一の失敗」でした。
初受験生がよくやらかしてしまう失敗の1つかなと思います。
どんな失敗だったのかについては、下記記事にまとめています。
この「唯一の失敗」があったからこそ、「正しい勉強方法」とは何なのか、改めて理解することができたのです。
2年目は総合資格学院という試験対策の予備校に通い、1年目の反省を活かして「正しい勉強方法」を実践。
ぶっち切り圧勝で学科試験を仕留めました。
そして1年目に製図試験勉強を少しかじっていたこともあり、最初から効率のいい勉強方法を継続してそのまま、製図試験にストレート合格。
以上が、僕の受験成績になります。
勤務先(業種・職種)について
勤め先はゼネコンでもハウスメーカーでもなく、ITメーカのグループ会社です。
最終学歴は地方大学の工学部ですが、建築業界ではなく全くの異分野「IT業界」。
(経緯まで書くと長くなりますので本記事では割愛します)
そもそも、ITメーカなのに建築士いるの??ってよく言われます。笑
会社自体は大企業の分類に入るネットワーク系の会社ですが、10人弱の建築部隊があるんです。
この部隊で主に小規模建築物・工作物設計に従事しています。
通っていた予備校、総合資格学院の受講生の中でも珍しいケースでしょうね。
受験2年目の製図クラスでも最初の自己紹介で業務内容に触れた時、一番真っ先に落ちるのはコイツだろうなぁと思われていた僕です。笑
実際、講師からも「合格は厳しそうだなぁ」と言われる始末。
なぜ、みんな業種だけで判断するのでしょうか。
業種マウンティングですか?笑
大丈夫、そんな僕でも「一級建築士試験」に合格できました。
冒頭でも述べましたようにこの試験に学歴・業種・職種は関係ありません。
ブレない「気持ち」、正しい勉強方法で真摯に取り組む「姿勢」、この2点が全てです。
僕のような地方大学出身で門外漢っぷりな職種に従事している人でも合格できます。
会社の「一級建築士」に対する価値観
勤務先の建築部隊は10人弱ですが、「一級建築士」が4人ほど、「二級建築士」が1人です。
なぜ二級建築士が少ないのか。
会社がITメーカということもあって上層部の資格に対する価値観が特殊です。
また、案件を担当する際、保有資格条件が「一級建築士」であることが多いからです。
1人の「一級建築士」が担当し、複数人の設計補助がいれば、十分回ります。
会社にとって一級建築士とは、ただの「安心の証」としか見られていませんでした。
でも足の裏にいつまでもくっついたままというのも気持ち悪いですよね。笑
さっさと取りましょう!
ゼネコンや、ハウスメーカー、設計事務所など建築業界であれば、二級建築士を取得してステップアップとして一級に挑戦する、という流れが一般的かと思います。
しかし、うちの会社では『最初から一級を受験するべし』という謎の風習があったのです。
二級建築士は会社にとってあまり価値がないという感じだったので、僕も入社当時からネットワーク関連の資格を取らされては、淡々と仕事するだけでした。
二級建築士なんか受験する機会もありませんでした。
また、ITメーカだから?なのでしょうか。
毎年昇給もあり、根拠のない安定感に包まれてこのまま設計補助でもいいや!という日々を過ごしているわけですから、一級建築士を受験する意欲もすっかり薄れてしまいました。
まさに「井の中の蛙大海を知らず」。
会社の風習にすっかり染まってそのまま、刻々と時間が過ぎていくっていうのは恐ろしいことですよ。
「一級建築士試験」受験を決意したきっかけ
しかし、2016年に僕の人生を変える大きな背景が2つ起きました。
社会的背景
1つ目の背景です。
親会社が経営陣のちょっとした経営判断ミスによって大きく傾きました。
これによって早期退職勧告を実施。
グループ会社であるうちの会社にもメスが入り、大勢の50〜60代の先輩が会社を去りました。
この影響によって会社の体制も大きく変わります。
・年功序列、終身雇用制度の崩壊
・働き方改革による残業規制
・個人裁量による成果主義へ移行
個人がどれだけ会社に貢献したか重視されるようになり、働き方改革もあって今まで以上の収入を稼ぐことが厳しい状況に変わりました。
個人的背景
2つ目の背景です。
入社して以来、いくつかの資格を取得しましたが、どれも市場価値の低い資格ばかりです。
それでも会社の推奨資格だったので取得するたびに評価されて給料も上がっていきました。
それはそれで自分の中で満足していました。
しかし、個人裁量へ移行した今、資格の市場価値も重要視されるようになり、ただの「安心の証」としか見られていなかった「一級建築士」に対する価値観が大きく変わりました。
そのタイミングで2016年に同じチームの先輩が一級建築士試験に合格。
会社の待遇改善によって先輩が飛び級で昇格していく様子を目のあたりにしました。
改めて会社が実力・成果主義に変わったことを実感した出来事でもありました。
これによって僕の「一級建築士」に対する価値観が大きく変わっていきます。
「一級建築士」を取得すれば、、、
・市場価値の高い資格
・常に重宝される人材
・転職に有利
・セカンドキャリアにも役に立つ
このままでいいのか?
ITメーカだからという根拠のない安心感はもうありません。
会社を頼りに生活していくスタンスでは将来性は望めない。
この2つの背景を通して家庭持ちで30代を前にしてこのままでは本気でヤバい!と一気に危機感を持つようになったのです。
これが、大きな「原動力」へ変わっていきます。
次女の誕生で2児の父親に
受験することを決意したのが、2016年の冬でした。
翌年2017年は仕事が忙しくなることが分かっていたので2018年に受験する方針で計画。
(今思えば、勉強ができない言い訳を作っていたかもしれません…)
2018年受験に向けて2017年の秋から予備校通学を検討していましたが…
次女が誕生!!
そのため、通学を断念。
毎週日曜日に予備校で丸一日、僕が家にいないのは大きな負担となるのでやめてほしいと妻から言われたからです。
それは当然です。
これは小さな子供がいる家庭ではよくある悩みだと思います。
難しい問題ですよね。
小さな子供1人でも慣れない育児で大変だし、小さな子供が2人いると尚更大変です。
当時、2人の娘は2歳と0歳でした。
イヤイヤ期の真っ最中の2歳に加えて新生児がいる環境で嫁1人では限界があります。
とても通学なんかできません。
2児の父親で受験した苦労をよく分かっているからこそ、強く言えることです。
大事なことなのでもう一度言いますね。
絶対!独身、または子供がいないうちに合格するべし!!
話がそれましたが、 家庭事情で受験年度を延ばすのは1年間がもったいない、という気持ちもありました。
受験ができるチャンスは毎年あるとは限りません。
ズルズルと受験の機会を延ばしていると、いつまで経っても受けられません。
ここはやはり、家でも勉強できる独学で受験するしかないのかなと考え始めました。
それでも難関試験に独学で受験するなんて無謀だろうなぁとビビってしまう始末。。。
師匠ビリケツくんとの出会い
独学で勉強するしかないと思いつつも、職場では独学で合格した人がいませんでした。
合格者はみんな総合資格学院、または日建学院に通っていました。
周りから、独学は小さな子供が2人いる家庭では絶対無理!
といったネガティブな意見を言われるほど。。
やっぱり受験年度を更に1年スライドして予備校に通った上で2019年に受験したほうが良いのかなぁ。
独学で効率のいい勉強方法は無いものか・・・
2017年の夏、インターネットで検索していると。
「一級建築士試験 全国模試1位の僕が教えます!」
(全国1位??何者なんだ!?)
検索上位にこんなキャッチフレーズ、クリックせずにはいられませんよね。笑
検索キーワードは「一級建築士 学科 勉強方法」だったと思います。
これが、ビリケツくんのブログを見つけた運命の瞬間でした。
当時、2017年6月に公開したばかりのブログでしたが、学科、製図に関する情報が満載でした。
例えば、下記のような学科試験の勉強方法に関する記事がたくさん掲載されています。
- 学科試験はやる気があれば、独学でも可能!
- オススメの勉強方法は東大式一極集中!
- 予備校の教材を手に入れるだけでOK
1つ1つの記事を読んでいるうちにどんどん惹かれていき、独学でもできる勇気をもらいました。
中でも「東大式一極集中!」ってどんな勉強方法なのか、気になりますよね。
(受験2年目はこの「東大式一極集中!」勉強方法で学科試験を仕留めました)
居ても立っても居られず、学科試験の勉強方法について詳しく教えてもらいたく、ビリケツくんにコンタクトを取りました。
そして2017年11月、 ビリケツくん主催の学科試験対策の勉強会に参加。
これがビリケツくんと初めての対面でした。
・勉強方法「東大式一極集中!」
・学科試験「攻略のポイント」
この2点を中心に受験生目線で1つ1つ、丁寧にご指導いただきました。
とても気さくな方で凄く良い人です!
勉強会は、朝9時から夜まで長丁場でしたが、あっという間だったことを覚えています。
2018年初受験に向けてビリケツくんに教わった「勉強方法」で独学をスタート。
これが僕の「一級建築士試験」受験1年目の始まりでした。
まとめ
以上が僕の『受験を決意したキッカケ』と『師匠ビリケツくんとの出会い』でした。
難関資格試験の「一級建築士試験」。
独学で学科試験に挑む!というのは、相当たる覚悟が無いとなかなかできませんよね。
僕も独学で受験することを決意するまでは、「一級建築士試験は予備校に通わないと絶対合格できない」と思い込んでいました。
大丈夫です。
独学でも「正しい勉強方法」を実践できていれば、合格できます。
独学、予備校、両方経験して学科試験を受験したからこそ、両方のメリット・デメリットも把握しています。
繰り返しになりますが、受験1年目の学科試験は自己採点で合格したものの、マークミスで落ちました。
1度、学科試験に落ちた僕だからこそ分かる!
独学でもできる「失敗しない!正しい勉強方法」を伝えていきたいと思います。