どうも、パパ魂(Twitter@Daddy_soul11)です。
製図試験当日は嫌でもめちゃくちゃ緊張します。
1年に1度だけの試験であり、1発勝負である故、必死に勉強してきた人ほど、ものすごく緊張するものです。
本試験では毎年のことながら想定外の問題が出題されます。
想定外の事態で思わず動揺してしまったり、戸惑ったりしたら、それは他の受験生も同じです。
あらかじめ試験の「挑み方」と「心構え」を決めておけば、少しでも想定外の戸惑いや緊張を和らげることができるかもしれません。
そこで今回は、僕が実践した『製図試験当日の挑み方と心構え』について紹介したいと思います。
本記事で伝えたいこと
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- 製図試験当日の「挑み方」と「心構え」
本記事を読んでほしい人
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- 「一級建築士試験」製図試験を受ける人
- 初めて受験する人
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本記事の信ぴょう性
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- 資格学校の実演、模擬試験を通して様々なシミュレーションを積み重ねて検証
- 自己流の「挑み方」と「心構え」で製図試験に1発ストレート合格!
試験の挑み方「6.5時間の攻略法!」
製図試験時間は6.5時間と長丁場となりますが、これまでの資格学校での通し実演、模擬試験よりも一番あっという間に早く感じると思います。
また、本番はどうしても緊張しますので課題文の読み取り、記述、作図がいつも以上に時間がかかります。
それぞれ余裕をもった時間配分を心掛けていきましょう!
エスキス編
まず最初にエスキスの挑み方です。
改めて自分のエスキスプロセスを再確認しましょう!
本番だけ特別なことをするのは絶対しないこと!
「要点記述」解答用紙を見てスケジュールを立てる
- 設問数は全部でいくつか
- 図示がある問題数はいくつか
最初に「要点記述」解答用紙をざっくり一通り見て解答にどのぐらい時間がかかるのか、想定しておきます。
解答時間は余裕を見て普段の解答時間+10分を見込んでおくと良いでしょう。
そこから充てられるエスキス時間を算出しておきましょう。
条件整理
課題文の二度読みをしない
- ざっと課題用紙全体を眺める
- マーカーの線引きに集中!
- 読み落とし、思い込みを無くす!
- アプローチ、指定動線の整理で一気にまとめる!
- 敷地条件(公園、延焼、避難経路)チェック
- タイムチェックを忘れない!
とにかく最初はマーカーの線引きに集中しよう!
マーカーの線引きが終わったら、タイムチェック!!
確実な計算
- 建ぺい率×敷地面積
- 面積算定(面積上限)
- 大空間面積
- 階振り分け
斜線を忘れずに!
ここで計算ミスをやらかさないことです。
2回繰り返し計算して確実に合っていることをよく確認しましょう。
1つ1つ仮置き、手を動かす
- チビコマ(または1/1000)はどんどん仮置き
- 大きくプラン変更する場合は別に描く
- 室名もメモしておく
- とにかく手を止めない
- 同じ検討を繰り返さない
- 全て同時に考えない(描いていた室がわからなくなる)
1/400でリカバリーが難しいものをチェック!
タイムチェックも忘れずに!!
プランニング1/400
時間が来たら、エスキス終了
良いプランができたら終了ではありません!
- 焦って雑に描かない(手戻りが一番のロス)
- 設備、外構も全部一気に決める!(迷いが作図を遅くする)
- 二方向避難、延焼ラインも確認!
二方向避難は出入口や階段の向きで解決できたりするので落ち着いて確認しよう!
いい具合に諦める!
- 管理の小部屋(面積)過小(妥協する!)
- 吹抜け風除室含む(上手くまとまらない時のみ!)
要点記述編
続いて要点記述です。
要点記述は覚えれば、覚えるほど早く書けるようになりますので最後までしっかり復習を続けてください。
設問ごとのタイムマネジメントをしっかりやる!
- 難しい設問は後!
- 解答できるところから書く!
- タイムチェックを忘れない!
丁寧にきれいに書くべし!
- 誤字脱字は絶対しない!
- キーワードは大きく書く
例:吹抜けは、スラブの水平剛性が低下しないように大梁のスパンにあわせて設けた。
こんな感じでキーワードだけ大きく、助詞などは小さく書くと文字が読みやすくなります。
全て書き埋めるべし!
- 迷ったらエスキス用紙の余白部分に思い浮かぶキーワードを書き並べる!
- とにかく知っていることを書く!
- 変な言葉、関係のない内容を書かない!
- 最悪の場合は箇条書き
印象が悪くなるのであくまで最後の手段!
図示は一度レイアウトを考えてから!(10秒以内)
- FLからバランス良く描いていく
- 水平、垂直はしっかり描く
とにかく記述と図示は必ず全部書き埋めましょう!
空白だけは絶対避けるべし!
作図編
最後に作図です。
作図プロセス
- 室名は課題文を見ながら書く(室名欠落と見られたら、一発アウトなので注意)
- 階段は一気に描き切る!矢印(向き、1回転、1.5回転、2回転)、出入口(扉方向)
- 敷地境界オンラインは厳禁!(庇、植裁、ドライエリアの位置チェック!)
- 植栽・補足より、まず室名!寸法!必要事項を優先に描く!
- 家具、レイアウト、スケール感を正しく描く
- 文字が図面の印象を決める!(書く位置、大きさに注意!図形っぽく書くと印象Good)
階段、家具、文字は毎日5分練習しよう!
製図板から用紙を剥がすタイミングを決める!
- 室名、家具、寸法等は製図板から剥がした方が早く描ける
延焼ライン、寸法線、避難距離などは先に描く必要がある!
試験当日「心構え10カ条」
本試験当日の「心構え10カ条」を贈ります。
- わからないことで不安になる必要はない!
- 絶対合格できる!というイメージを持つべし!
- 成功の8割は準備にある!
- 緊張しない人はいない!(良い緊張感を持とう!)
- 冷静であれ!頭真っ白になったら深呼吸するべし!
- 平常心!(いつもと同じ!特別なことはしない)
- 全力集中!最初の1時間で勝負が決まる!
- できない課題は出ない!(全員が落ちるから)
- 失敗を恐れない!(そもそも失敗かどうかもわからない)
- 条件を守る!建築物として成立させる!!
僕はこれを本試験の1週間前から毎日、目を通していました。
試験前1週間
- 試験前の1週間はできるだけまとめて仕事を休むべし
- やむを得ず仕事する場合でも必ず定時で帰るべし
- 職場から嫌われてもいいと割り切って試験を優先するべし
- 睡眠時間は十分取るべし(最低6時間以上)
僕のときは下期が始まったばかりということもあって試験直前3日しか休みが取れませんでしたが、無理せず睡眠時間も6時間以上確保して体調管理に努めました。
試験前日
- 一切勉強しない(勉強するのは金曜日まで)
- 試験会場の下見に行く
- 銭湯に行ってリラックス
- 焼き肉を食べる
学科試験同様、前日は一切何もしませんでした。
当時、台風直撃でしたので下見には行けませんでしたが、できれば下見は済ませておくことをオススメします。
下見って大事ですよ!
下見に行っておくことで当日は下見と同じルートで行くだけなので駅までの行き方や電車の乗り換えなどを確認するのに集中しなくて済みます。
小さな事かもしれませんが、当日はめちゃくちゃ緊張します。
あれこれ色々と気を配っていると疲れて集中力が持たないですからね!!
特に今年はコロナウイルスの影響で試験会場の変更がある地域もありますのでちゃんと確認しましょうね。
あとは、試験日の1週間前にバスの時刻表が変わっていた!ということも有り得ますので前日に必ず時刻表を再確認した方がいいですね!
試験当日
- 教材、テキスト、ノート等は一切持っていかない
- 当日はアウトプットするだけ
- 唱える
勉強するのは前日までです!
当日はアウトプットのみ!
直前までギリギリ詰め込んだ知識が逆に頭の中で引っかかってとんでもない思い込みに陥ることもあります。
テキストやノートを持っていって当日にインプットするようなことはオススメしません!!
試験開始までずっと目をつぶって瞑想するなり、「心構え10カ条」を唱えましょう。笑
最後に
当日はめちゃくちゃ緊張します。
それは必死に勉強してきたからこそ、緊張するものです。
1年に1回、1発勝負である「一級建築士試験」。
勉強のためにたくさんの犠牲を払って勉強してきたと思います。
僕もそうでした。
・家族との時間(二人目の子が乳児のときはほとんど一緒に過ごせなかった)
・友人との時間(結婚式に参加できなかった)
他にもたくさんの大切な時間を犠牲しました。
その中で1つの物事に必死に取り組んできたことは間違いなく人生の財産になります。
頑張ってきた分だけ、自信に繋がります。
まず、ここまで頑張ってきた自分を褒め称えてあげてください。
そしてこの試験は相対試験である故、何が起きるのか誰もわかりません。
わからないからこそ!
最後まで気を抜かない!
諦めない!
ベストを尽くす!
それだけです!!
本試験まであともうちょっと!
悔いのないように!
そして体調優先でお過ごしください!!
応援しています!!
ファイト!!