どうも、パパ魂(Twitter@Daddy_soul11)です。
今回は総合資格学院の受講生向けの内容になります。
他の資格学校の方は参考までに読んでいただければと思います。
令和2年度「一級建築士試験」学科試験を終えて1週間、資格学校の早いところでは今日から製図対策講座がスタートしました。
例年であれば、今の時期は学科試験に向けてラストスパートの最中なので今年はもう製図の講座が始まったのかぁ!という感じですね。。。
今日受講された方、お疲れ様です。
最初の講座から作図実演をやります。
実際、図面をトレースしてみて想像以上に作図時間がかかったのではないでしょうか。
本試験までにあと2ヶ月ちょっとで3時間で描けるようになるのか?と不安な気持ちでいっぱいになった人もいるかと思います。
焦ってしまいますよね。
でも大丈夫です!そんなものですよ、最初は。
「初めての作図」でいきなり3時間以内に描ける人なんていません。
これから毎日、必ず手を動かしてくださいね。
最初はパーツトレーニングに時間をかけてください!
トイレ!階段!断面図!!
毎日コツコツと練習して作図スピードを上げていくしかありません。
さて、総合資格学院に通っている方は教務課から特別対策講座の案内があったと思います。
本講座の受講料を支払ったばかりなのにもう追加費用を支払わなきゃいけないの?って思いますよね。
本講座の他に有料オプション講座なんてあるのか?と思った方もいるでしょう。
製図道具を一式揃えるだけでもお金がかかっているのに更に出費が続くとなかなかキツいですよね。
- 特別対策講座は受けた方がいいのか?
- 特別対策講座を受けるなら全部受けるべきか?
製図1年目の方は不安だし、周りのみんなが申し込むなら自分も申し込んだ方がいいのかなと考えてしまいますよね。
なんか周りに流されてしまいます・・・
これから毎週、講座開始前の教務アナウンスで「特別対策講座を受けないと間違いなく落ちますよ!!」と必ず言われると思います。
しつこいほど教務課から色々煽ってきます。
特別対策講座を「全部」受けなくても「正しい勉強」をすれば受かる人は受かります!
師匠ビリケツくんは特別対策講座を受けなかったそうです。
ビリケツくんの勉強会でもいつも「特別対策講座は難しいし、無駄だから受ける必要なし!!」と言っていました。
なのに僕は特別対策講座を申し込んでしまいました…
すみません、そこは突っ込まないでください。笑
実際、特別対策講座を受講してみて、これは受けて良かった!これは無駄だった!
このように特別対策講座のメリット・デメリットも把握することができましたのでいい経験でした。
そこで今回は『特別対策講座の内容について僕の考え』を述べたいと思います。
本記事で伝えたいこと
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- 特別対策講座のメリット・デメリット
- 受けてよかった特別対策講座の内容
- 特別対策講座は”全部”受ける必要なし!
本記事を読んでほしい人
-
- 製図1年目の人
- 総合資格学院の受講生
- 特別対策講座を受けるべきか迷っている人
本記事の信ぴょう性
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- 総合資格学院の元受講生
- 短期コース通学(2018年・2019年)
- 『特別対策講座』を受講
- 製図試験に1発合格
留意事項
本記事はあくまでも個人の体験に基づき自分の考えを述べています。
特別対策講座の申し込みは自己責任でお願いします。
特別講座の内容は?費用は?
総合資格学院オンラインショップから各講座の費用を見てみましょう。
色んな講座があり、単体プランもあります。
講座名 | 内容(時期) | 受講料 |
作図強化講座 | 2日間(8月お盆期間) | 44,000円(税込) |
強化対策講座 | 3講座セット(9月中旬) | 92,400円(税込) |
直前対策講座 | 3講座セット(試験1週間前) | 52,800円(税込) |
直前集中講座 | 半日講座(試験前日) | 38,500円(税込) |
合 計 | 227,700円(税込) | |
特別対策講座セット | 194,700円(税込) |
※2020年7月18日現在
セット割引で33,000円安くなりますが・・・
それでも高いです!
20代、また家庭持ちの人にとって20万って簡単に出せるものではないですよね。
なのに教務の人は「セット割引で大変お得ですよ〜!!」と宣伝してセットプランを強く勧めてきます!
僕の校舎では教室の壁に「平成30年度 合格者」リストが掲示されており、特別対策講座を受講した人を塗り潰しで表示していました。
※氏名ではなく受講生番号で記載されていました
特別対策講座ってどんな内容なのか、順に説明しますね。
作図強化講座
例年通り、8月のお盆期間に行われる2日間のカリキュラムですね。
去年までは3万円だったのですが、今年は4.4万円です。
1.4万も値上がりしていますね…
講師がタイマーを測りながら、全員で作図スピードを競い合う講座です。
朝から夜まで図面一式をひたすら描かされます…
これが2日連続なので一気に腰が痛くなります。笑
毎週、本講義の宿題で図面3〜4枚描くことになります。
これとは別に作図強化講座で1日2〜3枚図面を描かされます。
初年度生にとってこの量はとても大変です。
こんなに描かなきゃいけないの!?と嫌になりますので受講するなら覚悟してくださいね…
強化対策
9月中旬、最初の模擬試験1が終わった頃に行われます。
- 計画の要点記述特訓(設備編)
- エスキス特訓(構造編)
- エスキス特訓(発展編)
1講座、約4時間ほどで全部で3講座あります。
例えば、土曜日に1日通しで3講座を全て受講するか、平日の夜18時〜22時頃まで1講座ずつ受講するか、いくつかの受講パターンがあります。
教務課より講座スケジュール案内がありますので自分の都合に合わせてどの日に受講するか、申し込む形になると思います。
計画の要点記述特訓(設備編)
設備に関する記述練習をメインに行います。
本講義で空調設備などの内容も触れていますが、さらに詳しく学ぶという感じですね。
エスキス特訓(構造・発展編)
それぞれエスキス課題を1つ解きます。
めちゃくちゃ難しいです。。。
人によってはエスキス迷走になって抜け出せなくなります。笑
直前対策講座
本試験の1週間前に行われます。
例年通りであれば、今年は10月3日(土)〜9日(金)あたりに行われると思います。
- エスキス3単位
これも1講座、約3〜4時間ほどです。
1日通しで3講座を全て受講するか、平日に自分の都合に合わせて受講する形になります。
それぞれエスキス1課題を解きます。
これもかなり難しい内容です。
直前集中講座
本試験の前日に行われる講座です。
校舎によると思いますが、12時〜16時まで4時間ほど行われます。
明日の本試験予想問題(エスキス)を解いたり、今までの学習内容の最終確認を行います。
とある校舎では、
「有益な情報がある、明日の情報が入った!」という口実で受講生を呼びかけるので要注意です。笑
試験問題の内容が漏れることはまず、あり得ないので騙されないでくださいね。。。
特別対策講座のメリット・デメリット
メリット
- 他クラスの受講生と意見交換ができたり、作図・エスキススキルを学べる
- 学習時間が作れない人にとって強制的に学習できる
- 特別対策講座があることを口実に休みが取れる
担当講師によっては他の曜日クラスを受け持っていることもあります。
特別対策講座は担当講師のクラスごとに講座日程が振り分けられます。
本講座で関わらない他の受講生と混ざって受講しますので色んな人の作図スキル、エスキススキルを見たり、様々な意見交換ができます。
これが特別対策講座のメリットだと思います。
あとは自分一人では勉強できない人は「勉強する場所を買う」目的で申し込むのも良いでしょう。
また、僕の知人はブラックな職場だったので休みが取りにくく、勉強時間もあまり取れなかったそうです。
休みをもらう口実のために特別対策講座を申し込む人もいます。
デメリット
- 特別対策講座を受講するために復習時間が十分に取れなくなる
- 全ての課題を消化することは難しい
- 自信を無くしたり、スランプに陥る可能性がある
- 費用が高い
デメリットというより、最大の懸念事項として復習時間が十分取れなくなる可能性があります。
というのも9月以降は、エスキスを中心に繰り返し復習していくことが合格するための重要なポイントになります。
学科の勉強と同じく、製図の勉強も復習(反復練習)が非常に大事です!
1回、課題を解いただけではすぐ忘れてしまいますし、意味がありません。
9月以降となると本講義の課題もたくさん増えてきますのでその分、必要な復習時間も増えていきます。
本講義の宿題もありますので復習時間も考えると全ての課題を消化するのはなかなか難しいんじゃないかと思います。
特別対策講座で新しいエスキス課題をもらっても1回解いただけで終わってしまう可能性があります。
9月の「強化対策講座」、本試験1週間前の「直前対策講座」でたくさんのエスキス課題をやることになりますが、どれも難しい問題ばかりです。
本講座の課題・宿題もかなり難しくなってきます。
初年度生にとって簡単に解ける内容ではありません。
あまりの難しさでエスキス迷走になって自信を無くしたり、スランプに陥る可能性があります。
全ての特別対策講座を受けるべきか考えものです。
そこをよく考えた上で申し込んで欲しいと思います。
あとはやっぱり費用面ですね。
受講料が高いので受講生にとって十分な費用対効果が得られるのは・・・どうかなと思います。
僕の経験としては受けなくても良かった講座もあったので割に合わなかったです。
受講した特別対策講座
受けたのは下記の講座だけです。
- 作図強化講座
- 強化対策講座(記述・エスキス構造・エスキス発展)
特別対策講座を全て受ける前提でフルセットを申し込んだのですが、「直前対策」「直前集中」講座は受けませんでした。
というより、自分の学習状況から見て特別対策講座まで全て受けられるほど余裕が無かったからです。
理由は先ほどのデメリットについて挙げましたように十分な復習時間が確保できなくなるからです。
費用面ではもったいないことをしたと思いますが、復習時間をちゃんと確保した上で「正しい勉強」を続けたからこそ、製図試験に1発合格できましたし、今思えば「正しい選択」だったと思っています。
受けて良かった特別対策講座
- 作図強化講座
- 強化対策講座(計画の要点記述特訓)
上記2つは受けて良かったですね。
なぜ受けて良かったのか、順に説明しますね。
なぜ作図強化講座は良かったのか?
それは、8月中旬の早い段階で作図2時間30分を切ることができたからです!
まぁ、僕が受験1年目に1ヶ月半ほど製図勉強をやっていたアドバンテージがあったのも大きいですが。笑
作図強化講座で作図1時間40分のモンスター受講生がいたのです。
めちゃくちゃ早い上に図面も字もとても綺麗でした。
講師たちも驚愕の表情をしていました。笑
その方に作図のコツを教えてもらったら、2日間で作図2時間を切ることができました。
ですが、図面の精度は悪く見た目も汚いです。
ただ、8月の段階で作図2時間のスピードを体感できたことは大きな収穫でした。
その後も作図練習を積み重ねて8月の後半にはある程度、綺麗な図面を2時間半以内で描けるようになりました。
そういった意味では作図強化講座を受けて良かったなと思います。
作図スピードを上げるコツについては別記事にて紹介したいと思います。
作図2時間のスピードを体感できる!
この講座で作図2時間台のスピードを体感できるのは間違いないです。
作図2時間を目標に講師がタイムキーパーとなってくれますので中には2時間ほどで描ける人がいます。
その人に作図スピードを上げるコツを聞いたり真似たりすることで自分も作図スピードが早くなります。
大事なのは積極的に講師や周りの人にアドバイスを求める姿勢です!
営業トークに気をつけて!
この作図強化講座を申し込むにあたって気をつけて頂きたいことがあります。
教務から「作図スピードアップと作図表現強化のための集中講座です!」と言われると思います。
まず、作図表現が良くなることは期待しない方が良いです。
飛躍的に作図表現が良くなるわけでもなく講師が表現方法を細かく指導してくれるわけでもありません。
講師によっては丁寧に指導してくれるかもしれませんが、基本は教えてくれません。
受講して騙された!とならないように事前に心構えておくと良いかもしれません。
人によっては辛いかも・・・
作図強化講座は講師がタイマーを測りながら、全員で作図スピードを競い合う講座です。
早く描き終わった人からランキング形式で名前と作図時間をホワイトボード(黒板)に書かれます!
作図が遅い人にとって下位、最悪ビリ扱いにされるので辛い気持ちになるかもしれません…
自尊心を傷つけられたくない!という人は受けないほうが良いかもしれません。
日建学院では今年は分かりませんが、去年はお盆休みがありました。
お盆期間に講座をやるのは総合資格学院だけです・・・
作図強化講座に申し込まない場合、自分だけ作図強化講座に参加していないと思わずに日建学院の受講生と同じ状況だと思って、必ず作図練習を続けてください!
なぜ「計画の要点記述特訓(設備編)」は良かったのか?
設備に関する記述の引き出しが増えたからです。
特別対策講座を受けなくても本講座で設備に関する内容をやりますのでしっかり理解できていれば、問題ありません。
ただ、僕が苦手意識を持っていたからなのか、設備に関する内容があまり頭の中に入ってこなかったんですね
また、設備に関する記述解答例がテキスト、本講座の課題には少し足りないように感じていましたのでこの特別対策講座(計画の要点記述特訓)を受けました。
解りやすい図例を見ながら記述パターンを学べたので一気に理解力が高まりました。
しかもこの講座で学んだ空調設備「外調機」が10月本試験で指定設備として出題されましたね。
とはいえ、他にもたくさんの空調設備がありますので全て覚えるのは大変ですが、基本の設備知識を押さえた上で記述パターンを覚えていれば問題ないと思います。
オススメできない特別対策講座
- エスキス特訓(構造編)
- エスキス特訓(発展編)
- 直前対策講座(エスキス3単位)
- 直前集中講座
上記4つはあまりオススメできません。
毎年のことですが、師匠ビリケツくんもオススメしないと言うと思います。
理由を順に説明しますね。
エスキス特訓(構造編・発展編)
難易度は毎年変わるかもしれませんが、エスキス課題の内容が難しいです。
過年度生であれば解けるかもしれませんが、初年度生にとってかなり難しい課題だと思います。
個人のエスキスレベルによると思いますが、僕の場合プランが全くまとまらなかったんですよね。
エスキス迷走になってなかなか抜け出せなくなって自信を無くしかけました。
解答例もこれしか無い!というぐらい自由度が低くてもう1回解こうとも思えなかったです。
難しい課題を解くよりも基本課題S1〜オリジナル5あたりの課題を繰り返し解いた方が確実に基礎力が身につきます!
直前対策講座(エスキス3単位)
前述のデメリットでも挙げましたように十分な復習時間が確保できなくなるので受けませんでした。
講座は受けませんでしたが、受講料を支払っていたので3つの課題用紙はもらいました。
パラパラと内容を見てみましたけど、やっぱり難しいですね。
参考にしたのは記述解答例だけでした。
直前対策講座の前に最後の模擬試験2があります。
この復習がとても大事です!
1週間後の本試験に向けて自分の弱点の洗い出しができる最後のチャンスです!
「直前対策講座」を受講する時間があれば、模擬試験2の復習時間に充てるべきです!
僕の場合、模擬試験2の結果があまり良くなかったのでこのままでは落ちる!と強い危機感を持っていたし、復習時間を優先に確保するために「直前対策講座」を受けませんでした。
直前集中講座
学科試験同様、試験の前日は何もしないと決めたので受けませんでした。
本試験予想問題とはいえ、前日に新しい課題を解いても本試験に出るとは限りません。
前日に4時間も講義を受けていたら頭も身体も疲れるだけですし、下手したら自信を無くしてしまうかもしれません。
ずっと家の中に1人でいたら、緊張と不安な気持ちに押し潰されそうで辛い!という人は直前集中講座を受けても良いかもしれませんが・・・
結局、台風19号による影響で試験延期になってしまいました(泣)
再試験(12月8日)の前日も無料で直前集中講座が行われたのですが、僕は参加しませんでした。
当時、インフルエンザが流行っていたということもありますが。
試験前日は子供たちと久しぶりに遊べたのでリラックスした状態で試験に臨み、一発合格できました。
特別対策講座は全部受けなくても良い!
結論として・・・
特別対策講座を全て受ける必要は無いと思います。
もちろん、自分が全て受けたい!全ての課題を解きたい!という気持ちがあれば全部受けても全然良いと思います。
ちゃんと復習時間を確保出来ている上で全ての課題を消化できるのであれば問題ありません。
実際、これができる受講生っているのでしょうか。
「周りみんなが申し込んでいるから」
「教務課からしつこく勧められたから」
「受講すれば合格の可能性が高まるから」
という理由で特別対策講座を申し込むと費用が無駄になるだけでなく、不合格になってしまう可能性があります。
最初からフルセットで申し込まなくても自分の学習状況に応じて”補講”のために必要な講座を申し込む方が良いかもしれません。
自分のニーズに応じて特別対策講座をうまく活用するべきだと考えます。
まとめ
いかがでしょうか。
本記事では下記3点を中心に紹介しました。
- 特別対策講座のメリット・デメリット
- 受けてよかった特別対策講座の内容
- 特別対策講座は”全部”受ける必要なし!
これから特別対策講座の申し込みをするにあたって本記事の内容が参考になれば幸いです。
一応断っておきますが、僕は特別対策講座を否定しているわけではありません。
特別対策講座の良いところもたくさんありますが、「間違った」学習をしてしまうと「合格」から離れてしまいます。
教務課からはしつこいほど「特別対策講座を受けないと合格できない!」と煽ってきますが、特別対策講座を全部受けたら合格できる!ということは絶対無いのでそこだけはわかってほしいと思います。
全ては自分の努力次第です!
これから2ヶ月ちょっと!
まだまだ苦しい勉強が続きますが、絶対合格する!強い気持ちを持っていきましょう。
応援しています!